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美術監督の仕事

ロケーションハンティング
(ロケハン)

LOCATION SCOUTING

Association of Production Designers in Japan

美術プラン、イメ-ジを具体的な形にしていくには、建てる現場のスペ-ス(広さ)スケ-ル(規模 大きさ)全体の情況、感じ、立地条件等 を知らなければなりません。
美術はシナリオに書かれている必要条件を満たした 被写体 を具体的に、実際に本物らしく造形する仕事です。そのためにはシナリオの各場面を(ステ-ジ内セット)(オ-プンセット)(ロケセット)(ロケ-ション)などに区分けして設定するために、監督、撮影監督、照明技師、製作部等と ロケ-ションハンティング(ロケハン)を行います。ロケハンはロケ地を色々と探して 選定する作業です。

自然の景観を利用し撮影するための立地条件などを考慮して、ロケ-ションだけではなくて オ-プンセット、ロケセット 等現地に設営することもあり、また ステ-ジセットと関連して、家の外部はロケで、内 部はセットで撮影される事が多く 極めて重要な事なのです。
セットに関連のないロケ地の選定おいても、美術監督のイメ-ジが重要な役割をします。
作品の内容によってロケ地のその場所の設定はいろいろ多数の場合も有ります。
映画が多くの場面の集積で成り立っているので、全体画面の流れが美術的に統一性を考えて、設計しなければならないからです。ロケハンの過程のなかで、監督、撮影監督、照明技師らと話し合い、いろいろのアイデァ などで、だんだんと全体的イメ-ジが 固まっていきます。

美術ロケハン

美術監督は種々のロケハンの結果、決定した各場所に改めて美術助手、装置責任者、装飾者達と共に美術ロケハンを行ないます。
オ-プンセット、ロケセット等それぞれの現場での建造物等の建込みのための、写真、寸法どり、状況のメモ、又ロケとセットのつながりの為の寸法どり、参考メモをとり図面作成の参考にします。
更に前述した様に時代、建築、生活風俗等の資料を参考にして、なお撮影現場の種々の条件を配慮して、美術設計(構想)を練って、いよいよ各セットの図面の作成にかかります。

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