© Association of Production Designers in Japan

美術監督の仕事

現場制作

SCANE

Association of Production Designers in Japan

美術監督(デザイナ-)が作成したいろいろな決定図面を基に実際に現実の建造物にしていきます。
図面として、紙に描かれたものでは、映像的創造空間の絵であって、実際の撮影にはなりません。
一口に映画美術といっても、美術監督が設計したイメ-ジ、図面を具体化する分野は多岐にわたっており、その各部門の専門的技能の積み上げによって、形 造られる。
各美術部門の責任者の人と、図面をもとに 綿密な細かな部分までの打ち合せをします。
画面のイメ-ジとか、希望を説明したり、色々な建築上の材料の選択をし、決定して発注します。
装置といわれる大道具の各専門職の大勢の人達(建て込み、建具、張りもの、塗装背景などなど)装飾といわれる 小道具 の人達のすべての技術の総合力によって、各セット、セットロケセットなど が仕上がっていきます。その一つのセット、次のセットと 全部のスタッフが入って、映画撮影することによって一つの作品を完成させていくことが、美術監督の仕事であり、責任なのです。
映画美術監督の職能は、長い経験と多くの良い資料と豊富な知識と、感覚によって映像画面の美しさを求めて、創造し、イメ-ジを図面化し、それを具体的に 造形化して、撮影するための 舞台(場)を造る 独特な 特殊の職能なのです。

これまでの長い映画製作の歴史の中で作品の求める映画的空間形成に果たしてきた美術監督の職能的役割 での貢献度は大変大きいわけです。
これからの映画製作上の新しい 機械 技術の進歩、CG(コンビュ-タ-)による表現の多様化、新しいメデイヤ との対応など、これからの時代も、映画製作の中で美術 の新しい形での 映像を作り上げるための職能的技術、感覚が 大きく求められる時代だと思います。

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